子育てをしている毎日の中で、あなたがいちばん大切にしていることはなんですか?
子どもが産まれて、おかあさんになって私には自分以上に大事なものができたと思った。
この子を残して絶対に死ねないと。
その小さな命を守るために、毎日必死だった。
今となっては笑えるけど、子どものために一生懸命で、どんなときも120%の力で愛情を注いでた。
それが子どものためだと信じて疑わなかった。
でも、だんだんうまくいかなくなってきた。
子どもが成長するにつれて、思い通りにならない子育てに行き詰った。
こんなに頑張っているのにどうして分かってくれない!?
なんで!?
とても苦しかった。
逃げたいとも思った。
だけど、カッコ悪くて誰にも助けてと言えなかった。
誰にも甘えられなかった。
それでも『おかあさん』をやめることは、それだけはできなかった。
子どもが私にもたらしてくれたこと。
それは、新しい人生観。
無理に役割を演じなくていいんだよ、そのままでいいんだよ。
人に認められたり、評価されたりすることに大きな価値はないんだよ。
そのままの僕を見て。
おかあさんはそばで笑ってくれてたらいいんだよ。
そんなことをともに学んだ。
そして気が付いた。
わたしは良いおかあさんになりたかった。
人からも認められるような、なんでもテキパキこなせるようなそんな人にならなければいけないと思ってた。
そんなこと誰も望んでなかったのに。
わたしはわたしのままでいい。
子どもが大きくなっている間、私の人生も進んでる。
子育てしているときも、子どもがすべてではないってこと。
子どもにも子ども自身が選べる人生があるということ。
そして私にも自分で選ぶ人生があるということ。
長い時間をかけてやっと気が付くことができた。
私の人生を自分が思うように生きていいと。
私にできることは、心満たされた人生を生きる姿を子どもに見せて、その先のいのちをつなぐこと。
感動や喜びや悲しみ、人生のたくさんの感情を子どもとわかちあうこと。
ただそれだけ。
子育てはいつかかならず終わりがくる。
その終わりが見えたときに、あなたはどんな人になっていたいですか?
子どもにどんな人生を送ってほしいと願いますか?
いのちには限りがある。
いつか終わりがくる。
その日が来るまで、余すことなく味わい尽くしたい。
そんな気持ちで毎日を過ごしています。
旅に出て世界を見ると、ときには当たり前だった常識がそこでは非常識だったりする。
空気も水も食べ物も人も、すべてがおなじではない。
そんな世界を肌で感じたい。
知らない世界を見てみたい。
それを子どもと一緒に体験したら、もっともっと世界は広がる。
そんな気持ちで日々を生きています。
記事を読んで下さるととても嬉しいです。
Shiro